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わくわく着物~着物の愉しみ~ 臥竜亭へようこそ!

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3月の茶席(2)

■ □■ピンク色無地に市松地桜文様袋帯■□■

 お雛様が終われば、桜柄の出番です。日本列島は縦に長いので、一口に「桜」の時期、といっても地域で差がありますが、一般的には4月という感じじゃないでしょうか。着物のおしゃれに季節感ははずせませんが、一足お先に、というのがおしゃれだと思います。特に草花を使う場合は、です。そして本当にその盛りの時期が来たら、本物に譲る。なので私の桜は、3月一杯くらいが出番です。
 3月の茶席(1)と同じピンク色無地の着物ですが、ここでは桜色に見立てて、市松地に散りつつある桜袋帯を合わせました。市松の一色に黒が入っているので、ピンクの甘さがきりりと引き締まり、夜桜、をイメージしました。もちろん白地や金地のぱっ! と艶やかな桜で、春気分満喫、というのも楽しいです。
 桜は色々種類が多く、咲く時期がずれるので、通年使っても良い、という方もみえます。作家の宇野千代さんは桜がお好きで、晩年には、一年中桜の着物を着ておられたようです。でもやっぱり、気分的には春! ですよね。「そんなコト言ってると、お気に入りの桜柄の出番がないよ!」。ごもっとも。そういうときは、紅葉柄と合わせてみて下さいね。「桜と紅葉」の取り合わせは、「雲錦(うんきん)」とか「春秋(しゅんじゅう)」といって、通年使える日本の伝統柄です。

3月の茶席・桜

3月の茶席・桜帯




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